「新鮮深沢農産物即売会」の発起人 近藤 利之さん 茅ヶ崎市在住 58歳
人とのつながりが成長の糧
○…対面販売を通じ、生産者と地域住民が触れ合える「新鮮深沢農産物即売会」の発起人。JAさがみ深沢支店で12月から毎月第4金曜日に開催しており、開始の9時前には並んで待つ人の姿も。「安全安心な野菜や果物、花など、旬のものが集まります。価格高騰のキャベツも『良心価格』で農家さんが販売してくれて好評ですよ」
○…深沢支店の支店長になり、1年が経つ。前任地の玉縄支店では、玉縄マルシェを毎月26日に開催していたが、深沢支店にはこういった企画がなかった。深沢には、種類豊富な野菜はもちろん、イチゴや花、鎌倉で数少ない米の生産者もいる。大通りに面した立地の良さもあり、即売会の開催に動き出した。初の試みながら、10軒ほどの生産者が賛同。住民との交流だけでなく、生産者同士で会話する楽しさもあるようで、「皆さんの生きがいにもなれば」と目を細める。
○…横浜出身。植木職人のような土に触れる仕事に興味があり、農業大学校へ進み、当時の鎌倉市農協へ入った。小袋谷に住み、鎌倉市内を10年超担当。結婚を機に住まいは茅ヶ崎へ。藤沢・茅ヶ崎など、担当エリアも変わったが、5年前に玉縄の支店長として鎌倉に戻ってきた。
○…20年以上経っていても、当時世話になっていた生産者たちに会えば、「あの頃と変わらない会話ができたのがうれしかった」と人懐っこい笑顔を見せる。JAの売りは、生産者との密な関係だ。「相談に乗る立場なんだけど、反対に相談に乗ってもらうこともあったし、お世話になった。甘えさせてもらったね。やっぱり信頼関係が大事」と懐かしむ。そんな人と地域を成長させる「人とのつながり」が、この即売会でも創出できるかもしれない。
|
|
<PR>