企業レポート 経産省の「先進的事業者」に選出 リフォーム会社「さくら住宅」
「地域密着」を徹底することで業績を伸ばしているのが、横浜、湘南を営業エリアとし、鎌倉店、藤沢店、逗子店などを展開するリフォーム会社「(株)さくら住宅」(二宮生憲社長、横浜市栄区)だ。このほど経済産業省から表彰を受けたほか、「日本でいちばん大切にしたい会社」の一つに選ばれるなど、その取り組みは全国的な注目を集めている。
経済産業省は3月3日、「平成26年度先進的なリフォーム事業者」に選定した事業者を表彰した。
これは「独自のビジネスモデルに強みを有する事業者」を表彰する制度。今年度は21社が選ばれ、県内の中小企業としては唯一、同社が選定された。
決め手となったのは、地域密着の取り組みだ。「本当にお客様が困っていることに対応したい」と、電球交換などの小工事も大切にするほか、営業と施工を分離したシステムを構築することで、「職人任せ」にせず高い施工品質を実現。顧客に株主になってもらう「お客様株主制度」の創設や、本社ラウンジを地域に向けて開放しイベントを開催するなど、地域貢献活動を続ける。業界は慢性的な不況にあえぐが、同社は17年連続で黒字を達成中だ。
3月6日に発表された「第5回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」では審査委員会特別賞を受賞。「従業員と家族、取引先、顧客、地域社会、株主の幸せを実現するための取り組みが優れた会社」として高く評価された。二宮社長は「これからも『リフォームを通して社会の役に立つ会社』という理念を追求していきたい」と話している。
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