市民団体「図書館とともだち・鎌倉」(和田安弘会長)の会員らは3月30日、市役所を訪問し、旧鎌倉町立図書館(御成町)の保存・活用を求める署名を松尾崇市長に手渡した。
昨年12月に同施設の解体方針が明らかになって以来、保存を訴える活動を続けている同会。1月下旬から街頭やネットを通じた署名活動を行い、5384人分が集まった。
和田会長は「市民、専門家の意見を聞く機会を設けた上で、保存・活用を前提に検討をしてほしい」と要望。これに対し松尾市長は「説明が十分でなかった点は反省している。いただいた意見をもとに慎重に検討したい」と答えた。また今後の方針を決定する時期について「拙速となってはいけないが新年度、新体制で速やかに決めたい」とした。
旧町立図書館は、篤志家・間島弟彦が資金を提供し1936年に建築された。市中央図書館が74年に完成した後は、市教育センターの事務局として昨年6月まで利用されてきた。しかし市役所第2分庁舎の耐震強度不足が判明したことなどから、市は旧図書館と分庁舎を解体、周辺を一体的に整備する方針を決め、関連する予算が市議会12月定例会で可決された。
旧図書館をめぐっては、3月23日に日本建築家協会が保存・利活用を求める要望書を市長、教育長あてに提出している。
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