鎌倉市商店街連合会の会長に就任した 高橋 令和(のりかず)さん 小町在住 74歳
「連携深め課題に対応」
○…市内29商店街、約2千人の会員が加入する鎌倉市商店街連合会の新会長に、このほど就任した。「まずは研修や見学会など、従来からの事業をしっかり引き継ぎ、実施していきたい」と意気込む。観光地だけでなく、商業地や住宅街など、様々な顔を持つ鎌倉。「地域ごとに課題は違うけれど、共通する点も多い。横の連携を深めながら対応していけたら」と噛み締めるように話す。
○…生まれ育った小町に現在も住む。大学を卒業後、ビールメーカーの営業マンとして働いていたが、兄が営む銘木店(床の間や茶室に使用する木材や竹などの高級建材を扱う会社)を都内から鎌倉に移したことをきっかけに、共同で事業にあたることになった。「鎌倉には立派な和室を持つ家が多くてね。高度成長期だったし、商品もたくさん売れたよ」と、商談のために県内外を駆け回った。3年前、兄が亡くなったことを機に事業を整理。現在は小町通りで妻とともに工芸品店を営む。
○…鎌倉小町商店会の会長となったのは20年近く前。以前から同会の青年部に所属し、イベントの企画や路面のタイル化などに取り組んできた。「まちを良くしようと、仲間たちとはよく考え、よく飲んだよ」と笑う。メディアへの露出が増えたことから、小町通りには多くの観光客が押し寄せる。ゴミ処理や外国人への対応など、課題は山積しているが「一つ一つ取り組んでいく。我々が経験したことは、市内のほかの商店街にも還元できるはず」と前向きにとらえる。
○…「目の手術をしたからサングラスをかけているんだけど、怖い人に見えるみたい」と首をすくめる。確かに口調は「べらんめえ」だが、そのなかに温かい人柄が垣間見える。蛭子神社の氏子総代をはじめ母校・鎌倉学園高校の同窓会など地域での役も多く務める。そのバイタリティが必要とされる場面が、今後ますます増えそうだ。
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