鎌倉市はこのほど、今夏の海水浴客数が昨夏より3万5千人(5・3%)増の69万2千人だったと発表した。ただ、由比ガ浜以外では約40%減となりエリアで明暗が分かれた。砂浜での飲酒などを「禁止行為」とする規制強化から2年目。市の担当者は「現場からは中高生が増えたと聞いている。より安全なビーチを目指し、来年以降の来客につながれば」と話す。
市は9月6日、今シーズンの海水浴客数を発表した。市内3海水浴場の来場者数は69万2千人で、昨夏より3万5千人(5・3%)増だった。昨年に比べ天候に恵まれ、遊泳可能日が13日多かったことなどが要因とみられる。
ただ、エリアにより明暗が分かれた。由比ガ浜が61万1100人で17・6%(9万1400人)増となる一方、材木座は前年比40・6%、腰越も42・4%と大きく減少した。
市の担当者は「現場を監視していたライフガードの方々からは、規制前より中高生の姿を多く見るようになったと聞いている。飲酒し騒ぐ人たちがいなくなったためでは」と全体の客数について分析するものの、「腰越と材木座が減少した理由はわからない」と首をひねる。
材木座海浜営業組合の飯野源一郎組合長は「平日の人出が少なかった印象。それまでは砂浜でゆっくりとお酒を飲んでいた地元の方も多かったので、客足に関係したかもしれない」と振り返る。
市は昨夏から「家族連れが楽しめる穏やかな海」を目指し、「砂浜での飲酒」「音響機器の使用」など8項目を禁止行為とし、違反者には中止や退去を命じられるよう規制を強化した。
市の担当者は「海水浴客数についての数値目標は定めていないが、より安心安全なビーチを目指し、来場者の増加につながれば」と話した。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|