数多い映像作品に登場する鎌倉のなかでも、比較的マニアックな(失礼!)深沢が主な舞台となったことで、話題となったアニメ『Just Because!』。作品を通して、地域の魅力を語ろうというイベントが3月31日、藤沢駅前で開催された。
これは同作品の制作にも協力した湘南藤沢フィルム・コミッションが、事業の周知を目的に行ったもの。当日はスタッフ、キャストが来場し、作品が誕生するまでの過程や舞台となった地域の魅力について語った。
『Just Because!』は昨年10月から12月まで、TVKなどで放送されたアニメ作品。高校3年の冬、季節外れの転校生として主人公の泉瑛太が中学の途中まで住んでいたまちに帰ってきたことをきっかけに動き出す恋愛模様や、受験や就職を控えた登場人物の揺れ動く心情を繊細に描いた。
当日はファン80人が来場。なかには九州や四国から駆け付けたという人もおり、泉瑛太役の声優、市川蒼さんや夏目美緒役の礒部花凜さん、シリーズ構成と脚本の鴨志田一さん、プロデューサーの福永佳祐さんが姿を現すと大きな拍手が起こった。
市川さんは「瑛太のぶれないところが好き」と話し、礒部さんは「青春をもう一度体験出来た」と魅力を語った。
同作品は舞台となった深沢の風景が忠実に再現されていることでも話題となっており、特に湘南モノレールは重要な場面でたびたび登場する。福永さんは「モノレールに初めて乗った時、日常の中の非日常を感じた。作品では実際の音が使われていて、録音のためだけのロケハンも行った」と振り返った。
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