NPO法人鎌倉市市民活動センター運営会議(平塚優理事長)は11月3日、「NPO支援かまくらファンド」の公開審査会を行った。市内で活動する市民団体を支援しようと2001年に始まったこの取り組み。今年は同センターの開設20周年を記念し、助成金総額を100万円に増額。審査会では、助成先として市民活動8件を選定した。
NPO支援かまくらファンドは、市民や企業等の寄付を原資に、市民活動の支援を行っているもの。これまでは総額40万円を上限に助成を行ってきたが、今年は実施主体である同法人が指定管理を行う鎌倉市市民活動センターが20周年を迎えたことを記念し、特別ファンドとして総額100万円に増額した。
9月に募集を開始したところ、過去最高の23事業(のべ53団体)が応募。公開審査会では、事前の書類審査を通過した13事業の団体の代表者らによる企画発表をもとに5人の審査委員が採点し、90点以上を獲得した事業8つへの助成を決定した。
ユネスコ協会が最高点
選出された8事業のうち、最高得点だったのは、NPO法人鎌倉ユネスコ協会による「SDGsみらい塾」。国連が採択したSDGs(持続可能な開発目標)を達成するために社会貢献できる人材の育成などを目指す。10月にはプレイベントが開かれ、明日24日から19年7月まで月1回、貧困やジェンダー、経済成長など、SDGsを構成する17のゴール(目標)をテーマに講座を行う。
同協会の石田喬也理事長は「市民一人ひとりが変容を積み上げてこそ、社会にも変容をもたらすことができるはず。17のゴールそれぞれの分野で活動する講師のもと、市民にSDGsを学んでもらえたら」と意気込む。
このほか、子どもも高齢者もいきいき暮らせる地域づくりを目的に10団体が協働する「今泉台オレンジラインハロウイン2019」や、5団体からなる北鎌倉さとやま連合会の「鎌倉の里山の再生事業」などが選ばれた。
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