県と鎌倉・藤沢両市の首長から成る「村岡新駅(仮称)設置協議会」(会長=黒岩祐治知事)は1月18日、東日本旅客鉄道(深澤祐二社長)本社を訪れ、JR東海道線の大船-藤沢間で目指している新駅の設置を正式に要望した。JR側への一部費用負担も求める内容で、深澤社長は前向きな姿勢を示しているという。今後、計画の具体化に向け、JRを交えた協議を今年度内にも実施したい考え。
この日は松尾崇市長、鈴木恒夫藤沢市長も同席し、黒岩知事が直接要望書を手渡した。
JRへの要望は▽村岡地区(藤沢市)に東海道本線の新駅を設置する▽「戦略的新駅」として、整備費用の一部を負担する▽新駅の概略設計を2019年度に着手する―の3つ。要望書を受けて、深澤社長は「東海道沿線のまちづくりの取り組みを、地域の皆様と一体となって進めてまいりたい」とコメント。要望の内容についても同協議会と「連携して対応していく」としている。
県交通企画課によると、個別の内容について明確な回答はなかったものの、「前向きに受け止めていただけたと認識している」と説明。今後駅の規模や費用負担についての協議についても「早急に実施したい」とし、30年超の構想実現に向けて意欲をにじませた。
新駅の予定場所は国鉄時代の1985年に廃止された「湘南貨物駅」の跡地。整備費は約160億円と試算されており、3県市の負担割合については県が3割、残りを鎌倉・藤沢の2市が折半する方針。また3者合意には新駅を中心に村岡地区と深沢地区のまちづくりに一体的に取り組む計画も盛り込まれている。
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