県私立学校教育功労者表彰を受賞した学校法人早見芸術学園の理事長 大田 裕多佳さん 小町在勤 65歳
笑顔もたらす美容家育成
○…市内小町で創立73年目を迎える学校法人早見芸術学園の4代目理事長で、ヘアカットやメイク、ネイル、エステ、着付けといった美容のプロを育成する鎌倉早見美容芸術専門学校の校長も兼務する。このほど教育功労者として、県知事から表彰された。「まさか自分が受賞するとは。身が引き締まる思い」
○…東京都目黒区生まれ。大学入学後は、当時流行した「アイビールック」に身を包み、まちを闊歩。ファッションと同時に流通業界にも興味を抱き、卒業後はアパレルメーカーと工場の間に入り、素材や色などを選ぶテキスタイルコンバーターとして働いた。20代前半でパリ・ニューヨークコレクションなどへの出張も経験。「ショーウィンドーの鮮やかな光やモデルたちの表現力、あの頃は見るもの全てが新鮮だった」
○…得意先の紹介で26年前、学園の事務局長に着任。創立者である遠藤千之氏の「人格第一、技術これに次ぐ」という美容教育への熱い思いに感銘を受けながら、学校運営に尽力し、10年後には理事長兼校長に就任した。「技術、精神ともに自立した人材になるためには、美しいものをたくさん見て、感動することが大事」と若かりし頃の自身の経験と重ね合わせる。サロンを経営する卒業生と市内で会うことも。「一人ひとりの人生に関われることが私にとって大きな財産」
○…県専修学校各種学校協会の役員など、学園業務のほかにも11の仕事をこなす忙しい日々。息抜きは小学3年から続けるサッカーで、シニアリーグでプレー。学園でもフットサル部を発足し、学生とコミュニケーションを図る。「スポーツはみんなを笑顔にする。今の学生たちもいつか人を笑顔にする美容家になってほしい」
|
|
|
|
|
|