鎌倉市が、新型コロナウイルス感染拡大防止の対応に追われている。3月2日には一部業務の縮小と合わせて、市役所職員19人が感染が確認された女性と同じホットヨガスタジオに通っていたことを明らかにした。そのうち1人は発熱の症状があったため、接触した可能性のある人も含めて自宅待機となった。
鎌倉保健福祉事務所管内(鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町)では、2月24日に50代男性、28日に70代女性、3月1日に50代女性の新型コロナウイルスへの感染が確認されている。
このうち70代女性は、2月25日にJR大船駅で体調不良を訴えたため、市消防本部の救急隊員3人が医療機関へと搬送。女性の感染判明を受けて隊員の検査を行ったところ、いずれも陰性が確認された。
また50代女性は御成町のホットヨガスタジオを利用しており、同じスタジオに市職員19人が通っていたことが判明(非常勤、家族が通っていた場合も含む)。そのため市は3月2日、来庁者に現状を説明するチラシを配布したほか、本庁舎や分庁舎、県水道営業所2階の教育委員会事務室の消毒を実施した。
ヨガスタジオを利用した職員に関しては、最後に行った日から14日間、発熱等の症状がないことを確認できるまで自宅待機となった。
女性職員1人は、感染した女性と別の時間ながら同じ日にスタジオに行った後、26日に37・8度の発熱が見られたため、接触のあった34人も自宅待機となった。女性職員はその後、体調を回復、3月4日に陰性が判明した。窓口業務も行っていないという。
「300人休職は誤り」
2日の会見で市は、子どものいる家庭で小中学校の臨時休校により休まざるを得ない可能性のある職員が144人、さらに感染拡大防止や業務の縮小の影響で休みとなる職員が148人、合計で292人となることを明かし、感染防止策として3月6日まで、生活保護家庭への訪問など一部業務の縮小を発表した。
そのため「職員1280人(正規職員の人数)のうち、300人近くが出勤できない」などと一部で報じられた。しかし3月3日時点で休んだ職員は、ヨガスタジオの利用者24人を含めて216人。市広報広聴課では「子どもを祖父母などに預けることができた場合などは出勤しており、300人が一斉に休むわけではない」とする。
経営支援実施へ
また市は新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少している中小企業者の支援措置として、経営安定資金の融資対象拡大や信用保証料補助の拡充、利子補給の拡充などの実施を決定した。
詳細は市商工課商工担当【電話】0467・23・3000内線2355へ。
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