「日本が世界に誇る印章文化をぜひ大臣にも知ってもらいたい」
市内御成町の印章専門店・鎌倉はんこの月野允裕代表がこのほど、自ら企画・制作した「鎌倉彫印鑑」を河野太郎行革担当大臣に送った。
この印鑑は、月野さんが鎌倉彫の職人と共同で、約2年をかけて完成させたもの。周囲には漆が塗られ、ツタや桜など鎌倉彫の伝統的な意匠が彫り込まれており、鎌倉彫の販路拡大にも期待が集まっている。
「人生の節目に持つべき一本として、自信をもっておすすめできるものができた」と考えていた矢先に、「脱ハンコ」が本格化することに。「このままでは印章の文化そのものが滅んでしまう」と考えた月野さん。自民党神奈川4区支部長で、9月まで河野氏とは防衛大臣と副大臣という関係だった山本朋広衆議院議員のもとを訪ね、「ぜひ河野大臣に」と印鑑を託した。
その後、先月10日に山本氏が河野氏を訪問した際に、印鑑が手渡された。説明を聞いた河野大臣は「立派な印鑑で大切に使わせてもらいます」と話していたという。
月野さんは「近年は外国人から『日本ならでは習慣で興味深い』と言われることも多くなっていた。行政の効率化には反対していないが、印章文化を守り育てていく視点も持ってもらえたら」と話していた。
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