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アレルギーの「かかりつけ」に 湘南鎌倉総合病院が診療体制整備
湘南鎌倉総合病院(鎌倉市岡本1370の1、篠崎伸明院長)は2020年春、免疫・アレルギーセンターを開設した。同分野における世界的権威として知られ、「成人アレルギー相談・セカンドオピニオン」を担当する谷口正実センター長と小児科部長で18歳未満の患者を対象とした「一般アレルギー外来」を担当する三宅隆太医師に話を聞いた。
――アレルギー医療の現状を教えて下さい。
谷口 「花粉症も含めると実に多くの方がアレルギー症状に苦しめられている一方で、専門的な医療を提供できるドクターはまだまだ少ないのが現状です。我々が地域の皆さんにとって、アレルギーに関する『かかりつけ』のような存在となり、徳洲会グループの理念でもある『患者さんのための医療』を実現したいと思っています」
――一般アレルギー外来ではどのような相談が多いですか。
三宅 「鼻炎や喘息など様々ですが、食物アレルギーに関するご相談が増えている印象です。ただお子さんの場合は卵や小麦、牛乳など原因も分かりやすいので、乳児期から小児アレルギー専門医のもとで正しい対処をすれば、幼稚園に上がるころには克服できている、ということも多くあります」
――成人になってからアレルギー症状が出る人も多いのでしょうか。
三宅 「喘息は80〜85%の方が成人してから症状が出ていますし、中学、高校になってから急に食べられないものができる人もいます。アレルギーの原因は多種多様で、特に成人になって症状が現れた場合は特定しづらく、より専門的な対処が必要になります」
――今後どのような医療を目指していきますか。
谷口 「花粉症などのアレルギー鼻炎や喘息には、アレルゲン免疫療法の効果が確認されています。日本ではまだまだ普及していませんが、欧米では100年近い実績があり、根治や寛解も期待できる治療法ですので、正しい情報発信を続けていきます。一方で重度の喘息のように生命の危機に直結するような症状を抱えている方も多くいます。そうした方への医療も充実させ、臨床と研究の両面で日本でトップレベルの施設を目指していきます」
谷口医師の成人アレルギー相談・セカンドオピニオンは自費外来のみ。予約は同院健康管理センターで。また一般アレルギー外来(18歳未満)受診希望の場合は代表番号に電話し、事前予約が必要となる。
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