日本セーリング連盟は今年9月に中国・杭州で開催される「第19回アジア大会」のセーリング日本代表を発表し、大町在住の新嶋莉奈さん(22)が初選出された。2月まで行われた選考会のうち、新嶋さんは昨年11月の全日本選手権で優勝。2024年のパリ五輪出場に向けた一歩として、「メダルを獲りたい」と意欲十分だ。
新嶋さんが選ばれたのは、セーリング競技の中のウインドサーフィン種目「iQフォイル」。 昨夏の東京五輪で実施されたRSX級に代わり、パリ五輪で採用される新種目だ。
水中翼を備え、「これまでのRSXとはまったく違う乗り物。(海面から浮くため)水の抵抗がなく、スピードが出る」と新嶋さんは語る。それでも昨秋の全日本選手権を制し、アジア大会の出場権を獲得した。「他の選考レースの内容があまり良くなかったので、ほっとしている」
パリ五輪目指し結果求め続ける
各種目で1つの椅子を争った東京五輪の日本代表選考は5番手に終わり、地元開催の大舞台に立つことは叶わなかった。「実力がそこまでだったのかな」とうなずく新嶋さんだが、次は違う。「パリ五輪には絶対に出たい」と話し、東京五輪後から改革にも取り組む。
以前まではウインドサーフィンのコーチに師事していたが、昨年からはセーリング競技の中のヨット種目「470級」で東京五輪7位入賞を果たした外薗(ほかぞの)潤平さんをコーチに。ヨット選手特有の緻密な分析を競技に取り入れた。
また、新嶋さんはこの春に慶応大学を卒業し、4月からは大王製紙(株)のエリエール所属選手としてプロ契約を結ぶ。「学業もあったこれまでとは変わり、競技に専念できる。その分、結果が求められるし、結果で周囲へ恩返ししたい」と新嶋さん。アジア大会で弾みをつけ、パリへ突っ走る。
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