出生数、今年は推定764人
直近15年で500人減へ
11月15日
「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」―。2015年8月26日、鎌倉市図書館がツイッターで発信したメッセージが全国で大きな話題となった。あれから7年、市内では、不登校の子どもや保護者のための新たな取り組みが次々と始まっている。
地域の居場所「さっちゃんち」(岩瀬)で昨年5月に始まったのは、「不登校についてみんなで話す会」。主催者は、小学生の息子の不登校を経験した大迫麻子さん(39)だ。
2年前、コロナ下の休校時に当時3年生だった息子がうつ状態に。「学校なんてものがあるから」と苦しみ、母と離れることを嫌がる息子。母子で家に閉じこもる日々が続いた。「相談先や集まる場があることも知ってはいたけれど、外に出ること自体無理だった」
当事者だからこそ
徐々に回復し、登校できるようになってきたことを機に、当事者や経験者のための居場所づくりに乗り出した。
知人の家庭も不登校の悩みを抱えていると知ったことも背中を押した。「『居場所があったって行けるわけない』という人もいる。かつての私もそうだった」。気持ちが分かるからこそ、当事者を迎え、心に寄り添い、安心できる場所を用意したかったという。「『外に出られる時』が来た時に、ここのことを思い出してもらえたら」
住所は岩瀬1の25の8。「話す会」は毎月第1火曜。9月は6日(火)開催。午前10時〜正午。200円。予約不要。(問)【メール】
oasakosan@gmail.com
下馬にも新拠点
今年3月、下馬交差点そばの明光義塾鎌倉教室を会場に始まったのは「いばしょのひとつGEBA」だ。
子どもの発達の多様性について、啓発や支援活動を続ける「いろんなカタチ鎌倉」と市のファミリーサポート事業を担う「NPO法人ふぁみりぃ」の協働事業。月に1度、悩みを話したり、のんびりと過ごしたり、自由に出入りできる「居場所」として開放している。「何かが劇的に変わるわけではありませんが、たまには生活の場を離れてみるのもいいものです」と来室を呼びかける。
9月は15日(木)午前10時〜正午。無料。詳細はウェブサイトへ。
市主催の探求企画
鎌倉市では、森や海、寺などを会場にした探求型の「かまくらULTLAプログラム」を昨年から開催している。
対象は、不登校に悩む市立小学校4年〜中学3年生で、1人で参加できる人。9月17日・18日・25日の「海のプログラム」はきょう2日が応募締め切り。11月7日・13日・14日の「森のプログラム」は10月21日締め切り。詳細は特設サイトへ。
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