地域のシンボルである桜のプロムナード(散歩道)の景観を守ろうと、七里ガ浜の商店会や住民が一体となって活動を続けている。樹齢50年に及ぶソメイヨシノの手入れなどに、イベントの収益や募金を充てている。
1月28日には、桜の保全を目的とした七里ガ浜商店会主催のイベントが、3年ぶりに開かれた。17本の桜が連なるプロムナードを会場にしたマルシェでは、地元飲食店のグルメや野菜、花、ハンドメイド商品の販売、ウクレレ体験などが実施されたほか、桜の保全活動に関する写真や資料も展示された。
マルシェの売上の一部が桜の保全にまわされるのに加え、会場では地元の小学生らが募金箱を持って協力を呼びかけた。七里ガ浜商店会の武内郁会長は、「ほのぼのとした雰囲気を皆さん楽しみ、桜の活動の周知にもつながった。今後もイベントを継続したい」。
元気になった樹木も
同商店会では、プロムナードの桜が植栽から40年を過ぎた2015年に「七里桜プロジェクト」を始動。コロナ前まではマルシェの前身となるおでんイベントでの収益や、地元店に設置する募金箱への協力を原資に、衰弱が目立つ樹木に肥料を与えるなどしてメンテナンスを続けてきた。
プロジェクトリーダーの今井康仁さんは「元気になってきた桜もある」と成果を口にし、「これからも自分たちの手で桜を守っていきたい」と開花を控える樹木に視線を向けた。
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