2月4日に25回目の「十二所マルシェ」を主催する 伊藤 淳子さん 十二所在住 66歳
人を、地元を大切に
○…自身が生まれ育った市内東部の十二所でマルシェを営む。始めるきっかけとなったのは、新型コロナの流行。地域の高齢者が外出できない日々が続き、地元で買い物できる場所と住民同士が交流できる居場所づくりを目指した。2020年から月1回の頻度で開催し、2月4日で25回目。マルシェを続けていくうちに、次第に気持ちに変化が生じた。「昔から住む人、新たに住み始めた人、十二所にゆかりがなくてもマルシェに関わる人たちがつながるきっかけになれば」。今後コロナが落ち着いても継続していく予定だ。
○…マルシェには、キッチンカーや地元産品だけでなく日本各地の特産品も並ぶ。農林水産省の「農業女子プロジェクト」に携わった経験を生かし、その時につながった農家や食に関わる人たちから仕入れている。作り手の気持ちや現状を購入者に知ってもらいつつ、「生産者に直接声を届けられる仲介者でもありたい」。
○…20代の頃は編集者として働く。32歳で東京に企画会社を設立するなど、情報発信することを以前から得意としている。直近では(一社)鎌倉わくわくサロンの立ち上げも予定し、マルシェを通じて十二所と各地をつなげていくことを構想する。
○…始めた当初について、「私がいろいろなものを食べたくて企画しているようでした」と笑いながら振り返る。しかし今では、お客さん同士が友達になることもあり、地域交流の場としての機能も実感する。住民間の交流が希薄になりつつある時代だからこそ、いざという時に助け合える関係を大事にしたい。「リーダーの私はへっぽこなので、見兼ねたみんなが助けてくれます。好きになってくれる人を大切にしたいですね」
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