日本の神社や寺院において、参拝者向けに押印される「御朱印」。これに対し、鳩サブレーの豊島屋本店などの和菓子店で、店の名前や印が印刷された「御菓印」の配布がスタートした。全国銘産菓子工業協同組合による取り組みで、1月17日に配布を始めた鎌倉の豊島屋では、来店客から「記念になる」と好評を得ている。
全国各地の和菓子店でも
御菓印を企画した全国銘産菓子工業協同組合には、全国各地83の和菓子店が加盟。和菓子業界の活性化に向け、1月から新たなサービスとして始めた。
市内小町の豊島屋本店では、税込3300円以上の買い物をした人に御菓印を配っている。また、御菓印のみも300円で販売。女性スタッフは、「喜んで受け取られています。中には、神棚や玄関に飾るという方もいました」と話す。全国銘菓組合の理事長も務める久保田陽彦社長は、「『御菓印』はご利益とかではなく、本店にご来店いただいた感謝を込めたもの。各地の和菓子を巡るきっかけになれば」と期待を寄せる。
現在、豊島屋以外にも「関の戸」が有名な深川屋(三重県)、ようかんで知られる村岡総本舗(佐賀県)などでも各社のオリジナル御菓印を配布中。今後も組合加盟店30社以上が順次開始するほか、加盟店以外の和菓子店も参加を希望しているところがあるという。
配布は本店で
御菓印を取り扱うのは、各社の本店。和菓子店には創業100年以上の店も珍しくなく、「本店ならではのにおいや趣、銘菓誕生の歴史を感じてもらえるとうれしい。ぜひ、全国の和菓子を楽しんでください」(久保田理事長)。
3月1日から日本橋三越で行われる同組合の催事では、「御朱印帳」ならぬ「御菓印帳」も登場予定。その後、豊島屋などで取り扱われる。
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