東日本大震災を機に、鎌倉の女性たちが結成した「イマジン盆踊り部」のドキュメンタリー映画『発酵する民』が3月11日(土)〜24日(金)に、横浜シネマリンで劇場公開される。
映画の舞台は鎌倉。東日本大震災を経験した鎌倉の人々が、「平和」の輪を描いていく姿が映し出されている。2020年から全国各地で上映され、これまでに40館以上で公開。今回の横浜公演を「凱旋公演」として位置付ける。
監督を務めたのは、長谷在住で映像作家の平野隆章さん(41)。「脱原発パレード」で鎌倉の街を歩く女性たちで結成された「イマジン盆踊り部」を、7年にわたり密着。日々の生活で浮かびあがる平和への思いを唄にし、踊り続ける女性たちをドキュメンタリー映画で表現した。
映画のタイトルは『発酵する民』。腐敗の対義語である発酵に着目し、パン屋や酒蔵も取材した。平野さんは、「酒やパン作りの中で、微生物が有機物を分解し、別の物質に変化していく発酵に惹かれた」と話す。人や地域がゆっくりと変化していく様を、発酵と重ね合わせて描いている。
同作が完成したのは2020年。川喜多映画記念館(雪ノ下)で初公開し、5日間の上映はすべて満席と盛況を博した。
平野さんは、「東日本大震災があって鎌倉で生まれたものがたり。震災から12年が経ち、自分の歩みを振り返るきっかけにしてもらえれば」と思いを語る。
横浜シネマリン(中区長者町6の95)で、11〜17日が午前10時、18〜24日が午後4時50分開演(21日は4時55分)。チケットは一般1800円大学生・専門学校生・シニア1200円、高校生以下800円。(問)平野さん【携帯電話】090・6543・9707
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