一般公募によって集められた鎌倉彫が、審査・展示される「鎌倉彫コンペティション2023」が3月18日(土)から21日(火・祝)の4日間、鎌倉芸術館ギャラリー1・2で開催される。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となる今回は、2013年以来10年ぶりのコンクール形式で実施。プロとアマチュア合わせて250点以上の作品が集まった。
柔らかさと漆塗りが特徴の鎌倉彫は、鎌倉時代に仏具として作られはじめ、800年以上の歴史を持つ。1979年には国の伝統的工芸品に指定され、現在も盆や器などの生活工芸品として技術が受け継がれている。
鎌倉彫コンペティションは、伝統鎌倉彫事業協同組合と鎌倉彫協同組合で構成する実行委員会が、鎌倉彫の魅力発信を目的に開催。創作展は今回で49回を数える。例年、応募対象を鎌倉彫に従事するプロに限定していたが、今年は10年ぶりにアマチュアからの募集も再開。その結果例年の50〜60点を上回る250点以上が集まった。
審査は3月17日に行われ、公募作品の中から入賞と入選作品を決定。すべての作品は、4日間展示される。
「予想以上の出来」
今回は新型コロナの影響で4年ぶりの開催となるが、その時からコンクール形式での実施を構想していた。伝統鎌倉彫事業協同組合の三月一彦理事長(71)は、「中止の期間が長かったことで作品が集まるか心配」と不安をのぞかせていたが、予想以上の応募があり「4年分のエネルギーが蓄積され、熟成されている」と完成度の高さにふれた。
展示は、午前10時から午後5時(21日は3時)まで。入場無料。(問)鎌倉芸術館【電話】0467・48・5500
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