東南アジアを中心に利用される三輪の乗り物「トゥクトゥク」。観光地・鎌倉でも、電動トゥクトゥクのレンタルサービスを専門で行う店舗が御成町に今月オープンし、観光客の新たな移動手段として選ばれ出している。
最高気温が20度を超えた3月11日、鎌倉市内をブルーの電動トゥクトゥクが颯爽と走り抜ける。
地方から鎌倉観光に訪れた友人を楽しませようと、藤沢市出身の池田一輝さん(28)はトゥクトゥクを午後1時から4時間レンタル。池田さんら3人は車両に乗り込み、鎌倉駅を出発して湘南海岸の風を直接浴びながら江の島へ。男女3人は交代で運転し、山間部や狭い道も移動。長谷ではトゥクトゥクをコインパーキングに停めて長谷寺を巡り、再び鎌倉駅に戻って車両を返却した。
池田さんたちがトゥクトゥクを借りたのは、3月1日に御成通り近くに開業した「えもび鎌倉」。電動トゥクトゥクを販売する(株)eMoBi(東京都)が運営する。同店で貸し出す車両は3人乗りで、普通自動車免許で運転可。最高速度は時速50キロ。アクセルとブレーキはハンドルで調整し、駐車時はサイドブレーキを引く。原付バイクと車の操作を合わせたイメージだ。
レンタル料は4時間7980円〜。トゥクトゥクでの観光の可能性について、担当者の後藤詩門さん(23)は「小回りが利き、近場も長距離移動もできる。1日で回れる場所が増える」と話し、鎌倉市が推進する分散観光にもつながるとする。
初めてトゥクトゥクに乗った池田さんたちは、「運転も楽しかった。また乗りたい」と充実した表情を浮かべていた。
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