鎌倉芸術館は今年10月に開館から30年を迎えるにあたり、4月から来年3月にかけて記念の自主公演を多数予定している。30周年イヤーに合わせ、松竹大歌舞伎やNHK交響楽団のコンサート、小津安二郎展、さらには落語、子ども向けイベントなども企画し、節目の1年を盛り上げる。
芸術・文化の創造を目的に、鎌倉市が1993年10月1日に開館した鎌倉芸術館。30周年イヤーとなる今年度に、芸術館は記念の自主公演を企画した。
6月30日(金)には開館30周年記念イベントの第1弾として、松竹大歌舞伎を開催。尾上松禄らが、源氏ゆかりの2作品『菊畑』『土蜘』を上演する。チケットは3月下旬から発売中で、芸術館チケットセンター(【電話】0120・1192・40)などで購入できる。
オープンから丸30年の10月1日(日)は、NHK交響楽団によるコンサートを開き、モーツァルトやドボルザークの名曲が披露される。12月には、鎌倉ゆかりの映画監督・小津安二郎の生誕120年を祝した展示と上映会を開催予定。
神奈川フィルと市民の共演も
開館以来、30年続く公演も今回は特別企画。12月17日(日)の「第九」の演奏会では、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と、公募による市民が共演する。第九の合唱団員は6月以降に募集し、8月頃から12月の本番に向けて練習する。また、開館時に結成した鎌倉芸術館ゾリステンによる51回目のコンサートも、来年1月6日(土)に催される。
その他にも、7月・10月・来年2月に落語の鎌倉名人会、8月には子ども向けの絵本展や音楽会、文学要素を盛り込んだ鎌倉学散策などを予定する。
鎌倉芸術館は、1500席の大ホールや600席の小ホールのほか、ギャラリー、集会室、和室を有し、コンサートや美術展などで年間約20万人が利用。2006年度から指定管理者制度が導入され、現在は(公財)鎌倉市芸術文化振興財団が管理・運営する。
永井健一館長(61)は、「市民文化の形成拠点として、新しいチャレンジを続けていきたい」と話す。
イベントの詳細は、芸術館ホームページで。
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