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大船中央病院に聞く 皮膚・排泄ケアについて 褥瘡の重症化は命の危険も
皮膚・排泄ケア特定認定看護師は、おむつかぶれや褥瘡(じょくそう)(床ずれ)、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)などで生じる皮膚トラブル全般のケアを専門に、幅広い分野で活躍している。
「褥瘡は重症化すると命に関わることもあります」と話すのは、大船中央病院の皮膚・排泄ケア特定認定看護師の光平真由美師長。褥瘡は、同じ箇所に体重がかかり皮膚の下の血流が阻害されることや、おむつ内での摩擦やずれなどの刺激が繰り返されることで生じる。初期症状は皮膚が赤味を帯び、重症化すると皮膚の下が壊死して骨が見えるほどの傷となる。感染症や敗血症など命に関わる危険性を持つ。
対策チームを結成
最近は体圧分散のマットレスなど予防商品の種類が幅広く、介護保険の適用による在宅支援も充実している。一方、同院ではマットレスの選定や入院時の皮膚状態の全身チェックなど、褥瘡患者を発生させないための対策を講じる。「日々の看護ケアで変化に気づくことができるよう体制を整えています」(光平師長)
既に褥瘡ができている入院患者には、褥瘡対策チームが週に1回褥瘡の状態をチェック。皮膚科医、看護師、薬剤師、リハビリ担当者、栄養士が連携し、治療にあたっている。
褥瘡は1度できると同じ場所に再発しやすく、治すには毎日のケアが欠かせない。光平師長は、早期の発見で早くきれいに治すことを心がけ、褥瘡を発生させない予防ケアに力を注いでいる。
全身塗布と保湿
褥瘡予防には、皮膚を常に良い状態に保つことが大切だ。特に乾燥は皮膚の正常な機能が弱まり、圧迫や摩擦などの刺激に耐えられず傷となりやすいため、保湿が重要。「顔など一部だけでなく全身が望ましい。特に臀部(でんぶ)は圧迫や摩擦などの刺激が多い部位のため、保湿を心掛けてほしいです」(光平師長)
同院には、さまざまな専門分野の認定看護師が在籍し、院内での連携が図られている。「些細なことでも気軽にご相談ください」と呼びかける。
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