由比ガ浜海水浴場の監視長を務める 中山 颯太さん 大町在住 18歳
「最後の砦」でありたい
○…市内3つの海水浴場で中軸となる由比ガ浜海水浴場の監視長を務める。監視員のメンバーが所属する鎌倉ライフガードには、友達に誘われて小学3年時に加入。高校1年時から海水浴場の現場で活動を開始し、今夏で4年目を迎える。新型コロナの影響で3年ぶりに開設された昨年は、自身にとって海水浴客を初めて迎えた夏だった。「緊張の連続で無我夢中だった」と振り返る。
○…目標にするのは、6つ上の先輩。監視長として厳しい練習を課しながらも、後輩たちと楽しい雰囲気を作りだす姿に憧れを抱いていた。昨夏の終わりには、「来年はリーダーとしてチームに貢献したい」と当時のチーフに直談判。先輩のようなリーダーシップと優しさで、活気あるチームづくりを目指す。
○…幼い頃からの夢は消防士。「きっかけは消防車がカッコ良かったから」と照れながらも、ライフセーバーとして人命救助に携わるうちに、夢が現実味を帯びてくる。現在は救急救命士の資格取得を目指して都内の大学に通う。「鎌倉生まれの鎌倉育ち。将来は鎌倉市消防本部の隊員になって、地元に貢献したい」
○…高校生の時には、カフェと飲食店でアルバイトを経験。仕事の正確さとスピーディーな対応が求められる中で、来店者のニーズに応えてきた。「良い接客は、小さなことにいかに気づくことができるか」。ライフガードにも生きている。
○…自身が課題にあげるのは、優しさが出て「指摘をためらってしまうこと」。高校生から社会人までの総勢80人を引っ張る立場として、お互いに言い合える関係を築き、克服していきたいと話す。「今年は裏方として監視員をマネジメントする立場。ライフセーバーの『最後の砦』として安全を守りたい」