8月1日付で鎌倉市教育長に就任した 高橋 洋平さん 山ノ内在住 41歳
ワクワクを生み出す
○…鎌倉市立小中学校の教育行政を牽引する教育長に今月就任。1人1台のタブレット端末を活用した授業や、企業や団体と連携したプロジェクト型学習など、鎌倉市が先進的に取り組んできた教育をより加速させる。理想とする学校像は、「ワクワクが生まれる場」。子どもたちの好奇心や探究心に寄り添い、変化の激しい時代にも対応できる自立した学習者の育成を目指す。
○…宮城県登米市出身。同市の教育長を務めた父親と障害を持つ叔母の影響を受け、教育の道を志す。東北大学教育学部を卒業し、文部科学省に入省。学校教育のデジタル化や福島県での震災復興、米カリフォルニアに渡って現地の教育研究など、多角的に教育に携わってきた。文科省を退職した昨年は、合同会社で教育チームを立ち上げ、学校組織の働き方改革にも着手。「今までやってきたことを実装したい」と、培った経験を教育現場に落とし込む。
○…教育長就任を機に、妻とともに都内から市内山ノ内に転居。早速参加した地域の祭りでは、子ども神輿のサポート役を担い、地元の雰囲気を肌で感じている。休日の楽しみは料理。大学時代には料理研究会を立ち上げ、燻製やアクアパッツァを得意とする。「鎌倉で獲れた新鮮な魚を使った料理にも挑戦したいですね」
○…夏休み前には、岩岡寛人前教育長とともに市内の小中学校を訪問。「すべての答えは現場にある」と話し、子どもたちや教職員との対話を大切にする。「鎌倉については知らないことばかり。いろんな方に教えてもらいながら課題を解決していきたい」と意気込む。鎌倉と聞いて思い浮かぶのは、歴史や文化、自然。そこに「教育」が入るようなワクワクする環境を作り出す。
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