小中学生が市議会の疑似体験を通じて、議会制民主主義への理解を深める「第22回かまくら子ども議会」が7月27日、鎌倉市議会本会議場で開催され、市内15の小中学校から28人が参加した。小中学生たちは、産業や人権、都市整備、教育、歴史などをテーマに質疑を行い、本会議さながらの議事進行を体験した。
当日は、小中学生が予め準備した質疑内容を1人ずつ発表し、松尾崇市長をはじめ、岩岡寛人教育長(当時)や各部次長らが答弁した。
再質問する場面も
田村真輝君(第一小6年)は、コロナ禍で生活に影響を受ける市内在住者に対し、食料などを無料配布するスマイルフードプロジェクトに着眼し、「私たちが協力できることは何か」と質問。市担当課は、「たくさんの食料品が必要なので、家庭で余った食料を寄付してほしい。学校内で呼びかけてくれるとフードロス削減にもつながる」と答えた。
「学校以外の場所で災害が起きた時、どのような行動をとれば良いか」と質問したのは、津田之野花さん(深沢中3年)。市担当課の「ハザードマップや防災情報のガイドブックで周知している」という回答に対し、「修学旅行で訪れた岐阜県高山市では、外国人観光客向けの避難訓練を実施している。鎌倉市も取り入れるべきでは」と問い質した。
1問1答で終わらず、再質問する小中学生もおり、市担当者が慌てて資料を確認し、返答する場面も見られた。青木寿弥君(深沢小6年)は、「再質問したことで、質疑内容の理解を深めることができた」と話した。
松尾市長は、「参考になる質問もあり、鎌倉の街を良くしたいという子どもたちの思いが伝わってきた」と振り返った。
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