第75回神奈川県中学校軟式野球大会(県中学校総合体育大会)が、8月1日まで相模原市内で行われ、岩瀬中学校野球部が初優勝を飾った。春の県大会でも優勝した同校は、県中体連の主催大会で史上初の春夏連覇を達成。関東大会にも初出場を果たし、ベスト8の成績を収めた。
夏の県大会には、地区大会を勝ち上がった24校が出場。2回戦から登場した岩瀬中は、初戦の中和田中(横浜市)を延長戦の末に5―1で退けると、3回戦の富士見中(川崎)に4―1。愛川東・愛川中との準決勝は3―0で完封勝ちし、決勝に駒を進めた。
塚越中(川崎)との決勝戦は、5回までに2点をリードされる苦しい展開。6回の攻撃で、「出塁して勢いづけたかった」という先頭バッターの成田達実さん(3年)が2塁打を放つと、打線が爆発し、一挙6点をあげ、逆転に成功した。最終回のマウンドに立った堀井祥吾さん(3年)は、「優勝目前に気持ちが上がってしまった」と2失点を喫し、2点差に迫られてなおも1アウト2・3塁のピンチ。それでも、ボール球を1回投げて落ち着きを取り戻し、次の打者を三振に抑えると、相手のサインプレーを読み取ってダブルプレーに成功。9―7の打撃戦を制した。
チーム一丸の勝利
県中体連の主催大会で史上初の春夏連覇を果たした岩瀬中は、春の優勝後に軟式クラブチームとの試合に敗れ全国大会出場を逃していた。山下桂希主将(3年)は「全員で気持ちを切り替えて戦った」と話し、劣勢の場面でも声を出し合うことを意識。試合に駆けつけた野球部卒業生や同級生たちの声援を受け、チーム一丸で勝利を手にした。
8月10日まで行われた関東大会では、初戦の与野東中(埼玉)に勝利するも、2回戦の明野中(茨城)相手に惜敗。上位4校が出場できる全国大会まであと一歩のところで敗れた。チームを指揮する小寺隆宏教諭(35)は、「歴史を塗り替えた選手たちを称えたい」と労った。
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