市内津の広町緑地で、現在栽培されているのがそばの花。緑地の里山ボランティア「畑の会」のメンバーたちが中心となって栽培し、管理事務所近くの畑は、一面に真っ白な花が咲き誇っている。10月末にはそばの実を収穫し、乾燥や脱穀、製粉などを経て、来年2月に手打ちそばを堪能する。
10月初旬、畑で栽培されるそばの花々が満開を迎えていた。6ミリほどの花径に、小さな花を多数付けるのが特徴だ。
栽培するのは、「NPO法人鎌倉広町の森市民の会」の1グループである畑の会のメンバーたち。約40人の会員が所属し、毎週日曜の活動日には、植え付けや収穫などを行っている。
栽培は8年目
広町緑地でそばの栽培が始まってから今年で8年目。世話人を務める森田邦彦さん(87)は、北海道の農家で生まれ、農業経験も豊富。森田さんは、「今年の栽培場所ではもともと大豆を育てていたが、少雨の影響で芽が出なかった。すぐ諦めてそばに変更した結果、順調に育っている」と話す。
そばの実は徐々に黒くなり、10月末に収穫予定。茎を付けた状態で乾燥させてから、脱穀と製粉の工程に進んでいく。森田さんは、「収穫が見込まれる30キロのうち、そば粉になるのは20キロほど。200食分にはなるかな」と期待をにじませる。
来年2月には、製粉した玄そばを使ったそば打ち教室を腰越学習センターで開催する。参加費600円で定員20人。会員以外でも参加できる。
そば打ち教室を企画する広町の森市民の会が目指しているのは、「フクロウが住めるような豊かな緑地づくり」。事務局長の渡邉敦さん(68)は、「そば打ちを通じて、広町緑地の自然の豊かさをみんなに伝えていきたい」と話す。
また広町緑地では、11月18日(土)に収穫祭を開き、野菜の販売やワークショップなどを予定。
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