10月26日〜遊牧民族のコレクション展を開催する 黒田 幸代さん 浄明寺在住 57歳
魅力を分かち合う
○…滑川にかかる橋を渡り、階段と急坂を登った先に佇む浄明寺のアートギャラリー「クアドリヴィウム・ オスティウム」。自宅の1階をギャラリーとして開放し、欧州のアンティーク家具や仏教美術、国内の民芸品など世界中から集めた古美術品を展示・販売する。静寂に包まれた隠れ家的建物は、県建築コンクールで優秀賞を受賞。10月26日〜11月7日には遊牧民族のコレクション展を開き、「古美術品の素晴らしさをみんなで分かち合いたい」。
○…千葉県出身。ミッション系スクールに通った母とクラシック音楽好きの父の影響で、西洋文化を身近に育った。自身も10代の頃から古美術品の収集に没頭し、「仕事が長期休暇の度に海外を訪れた」。夫の貴彦さんとは趣味がきっかけで14年前に結婚。夫婦でギャラリーを経営しながら、休日に古美術屋を巡るのが楽しみだ。
○…浄明寺に移住したのは4年前。もともと自宅として建物を作ったが、「コレクションを生かした暮らしを実現したい」と、改装を経て2021年にギャラリーをオープンさせた。居住と展示が一体となった空間は、古美術品の実用性を堪能できる。また、ギャラリーで夫婦とともに暮らすのは2匹のオス猫。「人懐っこいダンテさんと人見知りのモネちゃん。夫婦ともに猫好きですが、どちらも猫アレルギーです」と、毎日の掃除は欠かせない。
○…ギャラリーでは、アートに触れながら音楽や食について体験できる機会も定期的に企画。カナダワインに携わる知人を招いた試飲会は、参加者をSNSで募ると予約が即日埋まった。「静かな雰囲気で個性的な人が多いのが浄明寺の魅力。海や寺社仏閣などとは別の『鎌倉の魅力』を伝える場を創りたい」
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