清泉女学院中学高等学校の音楽部が、10月28・29日に香川県で開催された「第76回全日本合唱コンクール」で、最高賞にあたる文部科学大臣賞を中学・高校の部でそろって受賞した。同校が文部科学大臣賞を獲得するのは、中・高ともに3回目。同時に受賞するのは今回が初めて。
「賞を獲ることよりも、聴いてくれる人々に幸せの光を届けたい」。大会前に生徒たちがそろって口にしていた言葉だ。結果だけを追い求めずに、演奏が終わった時に楽しさや喜びを感じられるか。金賞に加え、文部科学大臣賞を受賞した生徒の表情は、笑顔と充実感で満ち溢れていた。
高校の自由曲は、全12パートに分かれる難曲を選択。部長の池田寧音さん(2年)は「高校最後の全国コンクールで、まさか最高賞が獲れるとは」と驚きを隠せない。練習責任者の崎村優奏さん(2年)も「緊張よりも楽しく歌えたことが良かった」と振り返った。
指揮する佐藤美紀子顧問は、「今年は久々に難曲に挑戦できた。緻密な練習で見事に仕上げることができた」と話した。
舞台に立てた喜び
高校部門の翌日に行われた中学部門でも、同校は最高賞を受賞。同大会予選の関東大会では、直前に体調不良者が相次ぎ、十分な練習ができない中で掴んだ全国切符だった。部長の平山咲葵(さつき)さん(3年)は「全国の舞台に立てたことがうれしい」と言い、副部長の石渡樹亜さん(3年)も「悔いのない演奏ができた」と喜んだ。佐々尾優佳顧問=中面・人物風土記で紹介=は、「結果発表の瞬間は思わず部長と顔を合わせるほど驚いた。生徒たちの頑張りを称えたい」と話した。
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