防火や防災意識の向上を目的に、年初に行われる鎌倉市消防出初式。その花形として注目されるのが、とび職人たちによる「はしご乗り」だ。
来年の出初式で演技することを目指しているのは、ベトナム出身のファン・ホアン・ロンさん(26)。若手職人が在籍する鎌倉若鳶会のメンバー7人とともに、小動神社(腰越)で週6回の練習に励んでいる。
ロンさんは、技能実習生として4年前に来日。それ以来、若鳶会の島田強太会長(49)が働く勝栄工業(笛田)に勤務している。はじご乗りを知ったのは、若鳶会の演技を動画で視聴してから。高さ約6メートルのはしごの上でバランスを取り、次々に技を決める姿に「かっこいい。自分も乗りたい」と思い、今年11月から練習に参加するようになった。
「習得が早い」
練習を始めて2カ月目のロンさんについて、島田会長は「明るい性格で、覚えが早い」と太鼓判を押す。日々の猛練習で技の精度が上がり、出初式に出場の可能性は十分にあるという。登場すれば鎌倉若鳶会初の「外国人はしご乗り」となる。ロンさんは、「難しいけど楽しみたい」と意気込む。
市消防出初式は、来年1月6日(土)に深沢多目的スポーツ広場(寺分字陣出8の8)で開催。午前10時開式。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|