神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2024年6月7日 エリアトップへ

(PR)

大船中央病院に聞く 早期肺がんを無傷で治すために

公開:2024年6月7日

  • X
  • LINE
  • hatena

 ――大船中央病院放射線治療センターの西村修一医師に、定位放射線治療(SBRT:Stereotactic Body Radio Therapy)について話を聞きました。

 SBRTは、早期肺がんに対する根治性の高い治療です。早期肺がんの標準治療は手術ですが、高齢や基礎疾患の問題で手術に適さない患者さんや、手術を希望されない患者さんに適応となります。ただし、手術ができないから仕方なく受ける治療ではありません。手術と遜色ないSBRTの治療効果が示されてきており、積極的に選ぶべき治療になりつつあります。肺がんのみならず、大腸がんや乳がんなど、他のがんの肺転移(3個以内)に対してもSBRTの適応となります。

 ――同院の治療はどんな特徴がありますか。

 SBRTと一口に言っても、放射線治療施設ごとに方法はさまざまです。SBRTを行っているからといってどこの施設で受けても同じというわけではありません。当院のSBRTの特徴として、【1】 体を切ったり針を刺したりといった患者さんへの侵襲的処置がありません。施設によってはSBRTを行う際の目標物として金属を体に埋め込んだりすることもありますが、当院では不要です。【2】 放射線治療の強度が高いです。通常は治療強度を上げると副作用も増えると考えられがちですが、がんへの治療強度を上げながら周囲の正常臓器の放射線量を下げる手法が当院では確立しています。そのため、狙って治療した病巣はほとんど再発することなく、問題となるような副作用が生じることも稀です。欧米では比較的スタンダードな手法ですが、日本で行われる施設は少ないです。【3】 スタッフが訓練されています。SBRTは高い技術が凝縮された治療のため、治療適応の判断、治療の準備、実際の治療、治療後の経過判断といった過程で、多職種の知識と経験が求められます。当院では日本で行われた肺がんSBRTの3%を占めるほど豊富な経験の蓄積があります。患者さんの病状によって微妙な判断を迫られるときに、より適切な治療法を提案できると考えています。

 ――治療期間や体への負担を知りたいです。

 1回あたりの治療時間は20分ほどで終わります。治療期間は5日間で連日行いますが、治療効果を保ちながら3日間に短縮することで、患者さんの負担をさらに軽減する試みを開始しています。治療中は大半の方が体調変わりなく経過します。治療が終わった後、副作用が起きやすい時期は1カ月ごとに通院していただき、安定期には数カ月おきに経過を診ます。治療が終わってからも責任をもって丁寧に経過を診るのが当院のスタイルになります。

大船中央病院

神奈川県鎌倉市大船6-2-24

TEL:0467-45-2111

https://www.ofunachuohp.net/

鎌倉版のピックアップ(PR)最新6

ぜんそくの吸入療法を解説

大船中央病院 市民公開講座

ぜんそくの吸入療法を解説

9月21日午後2時から 要予約

9月6日

無料見学でリハビリ体験

介護付有料老人ホーム

無料見学でリハビリ体験

大船に開所 「サニーステージ北鎌倉」

9月6日

車売るなら地域密着店へ

タックス港南

車売るなら地域密着店へ

無料で出張査定も

9月5日

被災記者「給水車対応の容器が必要」

自治会・企業・団体でも備えを

被災記者「給水車対応の容器が必要」

9月は防災月間

8月30日

「小児泌尿器外来」を開設

湘南鎌倉総合病院

「小児泌尿器外来」を開設

おねしょ、外性器などに対応

8月30日

「3社以上から相見積を」

外壁塗装

「3社以上から相見積を」

悪徳業者に注意

8月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月8日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook