就学前の親子の居場所、身近な子育ての相談場所として、子育て支援センター「子育てキディ腰越」(設置・運営/社会福祉法人伸こう福祉会)が7月1日開所した。鎌倉市の次世代育成支援の計画に基づいて整備された最後のセンターで、腰越の開所で市内5地域全てでの整備が完了。今後は市内のセンター初となる一時預かりも予定している。
鎌倉市では、次世代育成きらきらプラン(2005年)で、当時鎌倉と大船の2カ所だった子育て支援センターを5カ所に拡大する計画を策定。07年に深沢、15年に玉縄を開設し、今回の腰越で整備は完了となった。
腰越のセンター開設前は、地域の有志グループに委託し、行政センターの会議室や子どもの家の空き時間を利用し、親子の集いの場を設けてきた。しかし、安定的に集いの場を確保することが難しく、日数も時間も支援センターに比べて少ないという課題があがっていた。
今後は食事会や一時預かりも
施設には、個別相談ができる相談室や授乳室、和室のほか、キッチンも備え、ゆくゆくは子ども食堂やランチ会なども開催できるよう検討中だ。
運営する伸こう福祉会によれば、開所からの1週間で約30組の親子が来所し、利用登録をしている。市境に近いこともあり、半数ほどが藤沢市からの利用だ。
「藤沢市の近隣施設では一時預かりがいっぱいで困っている。腰越でも予定されていると聞いて来た」という声もあるなど、一時預かりについての質問や相談が多いという。現状では、開始時期や対象者、条件などは未定。今後、希望者や施設の利用状況などを踏まえて調整していく。
すでに3回目の利用という30代の母親(腰越在住)は、「夏休みに1歳半と小学生が一緒に遊べる場所がないか相談した」と話し、広々とした室内でスタッフも交え親子でままごと遊びなどを楽しんでいた。
腰越センターの利用は、月〜土曜の午前10時から午後4時まで(祝日など除く)。予約不要。未就学児と保護者が対象(利用登録が必要)。
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