国際未病医療センター新設
県と連携、湘鎌病院内に
11月29日
交通の便が悪い二階堂エリアで、社会福祉法人きしろ社会事業会が走らせている「乗り合い車」の循環ルートに住友団地地区(浄明寺4丁目)が8月2日から加わった。昨年10月から同法人が地域貢献事業として毎週火・金曜の午後に各3便運行しており、高台に住む住民の外出を無償で支援する。
二階堂・浄明寺では2021年1月、鎌倉市が新交通システムの実証実験を実施。電話やアプリで予約し、利用者を鎌倉駅行の「大塔宮」バス停まで無料で送迎した。
今後も利用したいという人は多かった一方、有償では高いという声や予約の難しさなどの課題もあり、導入には至っていなかった。
そんな中、二階堂デイサービスセンターを運営する同法人に地域の人から外出支援についての相談があった。同法人では、09年から鎌倉プライエムきしろ(関谷)で住民の外出支援のための無料送迎を開始し、市の「地域貢献送迎バスモデル事業」としてルートを拡大した実績もある。
地元の二階堂親和会の会長らと協議し、デイサービス車両の空き時間を活用した地域貢献事業として、無料の乗り合い車運行が決まった。
12の乗り合いポイント
以来、毎週火・金曜の午後1時40分から50分おきに3便運行。住友団地の住民の要望を受け、8月に乗り合いポイントを2カ所増設し、計12カ所を巡っている。「運行に合わせて外出するライフスタイルになった」「通院予約を合わせて時間を有効活用している」などの利用者の声も届く。
市のモデル事業として、燃料代など年間5万円の補助は受けているが、上回った経費は法人の持ち出しになる。それでも担当者は「地域共生の社会づくりに向けた取り組みなので、利用者が少なくても運行は継続予定」とし、利用を呼びかける。
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