隼颯(はやて)が勝って、千寛も勝った-。
1歳の頃からの幼なじみで、現在は玉縄中1年の藤田隼颯さんと山崎千寛さんが、8月3〜4日に静岡県で行われた「第66回小学生・中学生全国空手道選手権大会」で揃って優勝した。全国各地の予選突破者が集う舞台で、藤田さんは「中学1年生男子・形」、山崎さんは「中学1年生女子・組手」の個人部門で初の日本一に輝き、10月に群馬県で開かれる世界大会の切符も手にした。
2人は4月の県予選を6位以内で通過。藤田さんと山崎さんは小学生の頃から全国大会に出場していたが、個人部門の最高成績はともに3位。初の戴冠を目指して今大会に挑んだ。
初日の3日、まずは藤田さんが男子形で登場。前年まで3位が続き、「悔しい思いがあったので、ライバルを研究した」。演武では持ち前の動きの速さに加え、今年磨いてきた力強さを存分に披露し、出場144人の頂点に立った。
幼なじみの勝利に、翌日の山崎さんはパワーをもらった。125人が出場した女子組手で、「相手によって戦い方を変えた」と冷静な試合運びで金メダルを獲得。「隼颯と一緒に優勝できてよかった」と喜んだ。
保育園で知り合い、空手道場の翔空館鎌倉で切磋琢磨する2人。学校や塾では、勉強を競う間柄でもある。今大会の結果により、日本代表として世界大会に出場する。日本一から世界一へ。初の国際舞台での目標も同じだ。
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