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被災者の輪島塗、買って支援 大船リサイクル店で販売

社会

公開:2024年10月4日

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細かな沈金の細工が施された重箱や朱色の御膳セットが並ぶ
細かな沈金の細工が施された重箱や朱色の御膳セットが並ぶ

 元日の地震に、9月の豪雨と災害が重なった能登半島。被害の大きかった石川県輪島市の伝統工芸品「輪島塗」を販売し、支援に充てるプロジェクトが大船消防署隣のリサイクルショップ「ピースロード鎌倉」で10月1日から始まった。販売するのは、廃棄予定だった被災者の御膳セットや重箱。収益は、提供した被災者の街に還元される。

 販売されるのは、被災者が各家庭で使ってきた輪島塗の漆器の中古品だ。地震の発生後、被災地では家の片付けや仮設住宅への引っ越しで、椀や皿など一揃いの御膳セットや、木箱に入った豪華な装飾の重箱など、使うには問題ないものまでもが行き場を失い、処分されようとしていた。中には、何代にも渡って受け継がれてきた歴史ある品も少なくなかったという。

 同店を運営するNPO法人ピースロード鎌倉は、22年前から東南アジアの女性の自立支援を皮切りに、東日本大震災、熊本地震、国境なき医師団など、寄付品の販売や支援企画の開催で、その収益を支援金として各地に届けてきた。能登半島地震の支援金もすでに15万円を送っており、22年間の総支援額は3600万円にのぼる。

 今回のプロジェクトは、東日本大震災後から神楽の上演企画で協力してきた岩手県のボランティア団体(一社)SAVE IWATEが発案。輪島塗を販売することで復興を支援するだけでなく、伝統工芸を守りたいという思いに賛同し、ピースロード鎌倉も協力を決めたという。

 同店で販売しているのは、朱塗りの御膳セットやおひつ、細かな沈金の細工が施された5段の重箱など。売り切れ次第、販売を終了する。寄付金や販売用の寄付品も随時受け付けている。「東日本大震災後も『被災地を忘れない』という思いで活動してきた。まずは店を覗いてもらえたら」(スタッフ)

 午前10時30分から午後4時30分まで(第2火曜は2時から)。日・祝休み。(問)【携帯電話】090・7283・4209

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