木工の童話で笑顔を 矢畑在住の齋藤さん(96歳)が作品展
手に取ると思わず笑顔になる、童話の世界を可愛らしく表現した木工作品―。市内矢畑在住の齋藤武久さんが木の枝や板で動物を作り、絵本や童話の世界を生み出している。
齋藤さんが木工作品を作り始めたのは6年ほど前のこと。最愛の妻を亡くした喪失感の中、娘の民子さんに「何か打ち込めるものを」と勧められたのがきっかけ。題材は絵本の中から見つけており「ぐりとぐら」「かちかちやま」「14ひきのねずみシリーズ」など様々だ。
高校卒業後、77歳まで車の部品加工の鉄工関係の仕事一筋であったため、木工は初めての経験だった。「鉄と違い木目があって難しかったね」と苦笑い。それでも手先の器用さを生かして完成させた。その後は「細部を作り込むのが楽しく、腕の見せ所」と小さなパーツにもこだわっている。今までに作った作品は300点にのぼり、自宅に飾っているほか、親戚や知り合いの母親、子どもたちに贈ることも。「手にした人が喜んでくれるのが何より嬉しい。その笑顔が次の作品への大きな活力になります」と齋藤さん。最近は人から頼まれて制作することが多いという。
愛犬と散歩中に
材料となる木の枝は、愛犬モモと毎日30分ほど散歩しながら収集している。近所の人や丹沢山に住む知人から木材を譲り受けることもあるのだとか。また、使用する道具は鉄工で慣れ親しんだヤスリが主。他にも彫刻刀、ドリルやのこぎりなどを使い、1つの作品を1日から1週間かけて丁寧に仕上げている。
5月11日(金)から13日(日)には茅ヶ崎市民文化会館で作品展を行う。齋藤さんは「多くの人に喜んでもらえるように作り続けます」と笑顔を見せた。詳細は齋藤さん【電話】0467・83・6723
![]() 絵本の一場面を表現した可愛らしい作品が並ぶ
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