茅ヶ崎の轍(わだち) 第33回 道編 「鶴嶺八幡社参道」協力/茅ヶ崎市文化資料館
国道1号線の鳥井戸橋辺りは、茅ヶ崎の名所の一つで、南湖(鳥井戸)の左富士といわれ、国道の南側に左富士の記念碑があります。その反対側の大きな赤い一の鳥居をくぐって真っすぐ北に延びる松並木の道路が、鶴嶺八幡社の参道です。
参道は、道幅約10m、南北約800mで、道の両側には松並木が続きます。参道は北に向かうほど道幅が狭くなるようにつくられています。1969(昭和44)年に、参道は市の史跡となり、松並木は市の天然記念物に指定されました。
参道の中ほどを、東西に鎌倉街道が横切っています。また、参道東側の大きなタブノキの根方に石仏の馬頭観音が祀られています。馬頭観音は市内で57基確認されています。その中では最古のものとされ、寛政7(1795)年と彫られていています。
参道は、社殿の前で東西方向の横参道に接します。このわきに、江戸時代初期に社殿を復興し参道に松を植えた朝恵上人の墓石と、松並木の緑をたたえる歌碑があります。参道、太鼓橋、池、拝殿などの在り方は、鎌倉市の鶴岡八幡宮の配置によく似ていて、それを小型化したようになっています。
【参考文献/茅ヶ崎市史】
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