演劇を通じ、今宿小の子どもたちに自己表現の大切さを伝える 原田 亮さん 東海岸北在住 31歳
「心動かす芝居づくりを」
○…今宿小が参加する2月14日(土)の第50回神奈川県小学校演劇発表会。作品「カラー」の脚本・演出を手掛けたのは、「演じる事で自己表現の大切さを知ってほしい」という思いから。4年前に始めた「演劇型ワークショップ」は、学校・演劇関係者から評価され、今では都内の小中学校にも呼ばれるようになった。「役を演じることで当事者の心情を感じたり、自己表現の仕方、思いやりを考えてくれるようになるんです」。子どもたちの成長に目尻を下げる。
○…両親と祖母、5つ上の兄と西久保にある実家で育ち、今は鶴嶺高校の同級生だった妻と東海岸北に住んでいる。演劇俳優を目指したきっかけは鶴嶺小5年の時の朗読劇の授業。中学でバスケットの湘南選抜になるほど実力もあったが、芝居への憧れはその間も忘れていなかった。意を決したのは神奈川大学時代。1年で中退し、演劇の世界へ飛び込んだ。勉強の為イギリス、アメリカに渡り、演劇学校で6年、芝居に没頭する日々を過ごした。
○…その後しばらくは海外で生活していたが、帰国のタイミングは突然やってきた。「東日本大震災。父の実家が福島なんですよ。自分に何かできることはないかと考えました」と当時の心境を語る。2012年、震災をテーマにした作品「あやなす」に客演で参加。震災後、演劇を通した支援活動が初めて形になった瞬間だった。
○…「芝居に完成は無い。ただそれを追及するのが役者道だと思います」。自身の劇団「company ma」の活動を含め、様々な催しに招かれる。昨年は世界児童少年演劇祭に日本代表として参加。会場となったポーランドで20カ国以上のアーティストと交流し、多方面でスキルを発揮する。今後の俳優活動について「目指すところは、心を動かす芝居を作ること。これからも子どもたちと一緒に作品に携わる機会を作っていきたい」。己の役者道を貫き、歩みを進めていく。
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4月25日