統一地方選挙の前半戦となる県議会議員選挙が、4月12日に行われた。5人が名乗りを上げた茅ヶ崎市選挙区(定数3)では、現職の佐藤光氏(自民)と日下景子氏(民主)、元職の藤間明男氏(維新)が当選。市内投票率は過去最低の39・57%だった。
トップ当選で5選を果たした佐藤氏の事務所には、午後7時頃から支持者らが詰めかけて開票を待った。1回目の開票速報が出た午後10時過ぎに当選確実を見込み佐藤氏が事務所へ姿を現すと、支持者らが拍手と歓呼で出迎えた。河野太郎代議士や服部信明市長らの祝福に続いて支持者の前に立った佐藤氏は「盛り上げたくても盛り上がらない今回の選挙を、支えて応援して頂いた皆様のおかげでこの結果がある。湘南活性化プロジェクトや中核市の問題など、この4年間しっかり仕事をしていきたい」とあいさつ。万歳三唱や必勝だるまの目入れなどの後、集まった支持者ら一人ひとりと握手を交わした。
支持政党で明暗か
残る2議席の大勢が判明したのは午後10時30分頃。政党公認候補として順調に票を重ねた日下氏・藤間氏に海老名健太朗氏と岩本一夫氏は一歩及ばなかった。
「女性議席確保に喜び」日下景子氏
日下氏陣営は優勢な開票状況にも当選確定の知らせまでじっと待ち続け、午後11時の知らせを受けて初めて喜びの声を上げた。
選挙戦を終えた日下氏は「女性の議席を確保できて嬉しい。平和な社会に向け集団的自衛権への反対や原発に頼らない社会など、地方から主張にますます力を注ぎたい」と思いを述べた。
「身を切る改革で恩返し」藤間明男氏
事務所で支持者らと開票状況を見守っていた藤間氏は、午後10時30分の速報で当選を見込むと近くの神社へ移動。午後11時に当選が確定すると支持者から歓喜の声が沸き起こった。藤間氏は「身を切る改革を進め、市民優先で働いて、支持していただいた有権者に恩返しをしていきたい」と目に涙を浮かべあいさつした。
2氏が敗戦の弁
海老名氏は「県政に無所属で戦う難しさを感じた。期待に応えられず申し訳ない。自身を見つめ直して今後を考えたい」と語った。岩本氏は「人で選ぶというより政党で選ぶというイメージが強い、都会的な選挙になった感触がある」と今回の選挙戦を振り返った。
県議選の市内投票率39・57%は、前回より1・05ポイントダウンで過去最低。初めて40%を割り込んだ。なお近隣では、藤沢市39・76%、寒川町39・98%など。
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