環境フェア2015で上映される映画「蘇生」の監督を務めた 白鳥 哲さん 茅ヶ崎市内在住 43歳
映画で未来に警鐘
○…9月20日(日)の環境フェア2015で上映する映画「蘇生」は、地球に起こっている問題に警鐘を鳴らすドキュメンタリー。海洋・大気汚染や放射能など、人類が及ぼす環境破壊から蘇生する一筋の希望を描く。「地球に起きている真実に目を向けてもらえれば」
○…映画づくりを始めたのは小4の時。浅草橋で育った下町の少年は映画「スターウォーズ」を見て「僕もこんな風に想像の世界を映像にしたい」と強く憧れた。小遣いを貯めて購入した8ミリで、友達を配役に撮った「七人の忍者」が監督デビュー作。当時は作品をビルに投影して鑑賞したそうだ。「みんなで作品を見るのが楽しくて」と優しく笑い、映画愛を滲ませた。
○…大学4年の時に名優を多数輩出する「文学座」の門を叩き、役者としても映像の世界を学んだ。舞台「ハムレット」では主役に抜擢され、ドラマにも数多く出演。美声にも注目され「ガンダム」や「名探偵コナン」、マイケルジャクソンの吹替え役など、声優としても活躍の場を広げた。
○…俳優業も落ち着き、本来の夢であった映画づくりの道へ。しかし1作目の劇場用映画「ストーンエイジ」を公開後、本格的に監督業を始めた矢先に脳腫瘍を患った。声優の命である声が出なくなり、壮絶な闘病生活が続いた。「8年前でした。本当に『死』が迫るのを感じた」。回復後、壮絶な体験は作品にも影響を与え、人の心が持つ力を題材にした「祈り」は、海外から称賛を浴び、国内では現在もロングラン記録を更新し続けている。
○…茅ヶ崎に家族で移り住んだのは3年前。「親戚がいたのでよく知っていました。仕事から離れられる安らぎの場です」。今作の「蘇生」では膨大な取材で知った地球の環境破壊の実態をリアルに描いた。「茅ヶ崎の方にも地球環境の現実を知ってほしい。未来に繋がるものを人の心に残すのが僕の役目です」と今の「役」を全うすることを誓う。
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