9/26(土)に上演する川上音二郎版「正劇 オセロ」の劇中音楽を作曲した 清水 友美さん 小和田出身
アートで地元を盛上げる
○…「明治のノスタルジックな雰囲気を盛り込んで作曲しました」。「正劇 オセロ」で流れる曲の一つを大切に紹介する表情は、同劇で演じる芯のある女性「お宮」の面影を感じる。9月26日(土)の「オッペケ祭」で1日2回上演する「正劇 オセロ」の劇中音楽を全て作曲し、役者としても舞台に立つ。「昨年の高砂緑地での野外公演は大好評でした。今年の会場の茅ヶ崎館は川上音二郎が実際に稽古した場所。感極まります」
○…藤沢で生まれ、すぐに茅ヶ崎へ。茅ケ崎北陵高校を経て、武蔵野音楽大へ進んだ。「音大か美大か、本当に迷って」と話すのは幼少期からピアノや絵画、ダンスを習い、松林小・中で演劇クラブやダンスクラブ、美術部に所属し音楽や美術などの垣根のない「総合芸術」という概念がすでに備わっていたからだ。「ピアノや歌、ダンス、美術、演劇も全て同じ感覚で表現しています」。音大在学中から小和田の実家で開いているピアノ教室には、絵画や人形などの芸術作品が並ぶ。ピアノコンクールのほか自ら制作した総合パフォーマンス作品などで入賞を重ね、現在も地元・茅ヶ崎を中心に精力的な「アート」活動が目覚ましい。
○…「オセロ」上演に関わる人々と出会ったのは4年前のこと。茅ヶ崎で開催された「川上音二郎没後100年・川上貞奴生誕140年記念事業」について自身が司会を務めるネットTV番組で取材をしたのがきっかけだという。「シェイクスピア劇を初めて日本に持ち込んだ人が、茅ヶ崎ゆかりの音貞夫婦だなんて、とっても素敵です」
○…劇中で流れる全9曲は、音楽ユニット「foolish fish」として作曲した。もう一人のメンバーは、上演当日に音響を担当する。今回の上演を前に「国指定登録有形文化財である茅ヶ崎館には、『場の力』があります。去年とは違った魅力を皆様に感じて頂けたら幸いです」との言葉に、芸術魂を感じた。
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4月25日