乳牛の体の美しさや飼養技術を競う品評会「2017年度神奈川県乳牛共進会」で、茅ヶ崎市内で酪農業を営む(有)吉田牧場(堤1520)の乳牛が、経産の部で総合1位のグランドチャンピオン(農林水産大臣賞)に2年連続で輝いた。市内の牧場では初となる。
同大会は、10月22日に綾瀬市の県家畜集合センターで開催。県内各市町村から選ばれた73頭の乳牛が出品された。年齢や出産経験の有無で分けた10部門で審査が行われ、各部門の1位の中から1頭がグランドチャンピオンに選ばれた。茅ヶ崎市からは市共進会で選抜した吉田牧場と大川牧場の5頭を出品。県の舞台に向けて数週間前から牛のコンディション調整に勤しみ、当日は茅ヶ崎市畜産会のメンバーも駆け付けて牛の手入れをするなど協力して大会に臨んだ。
グランドチャンピオンに選ばれた吉田牧場の「グッドフィールド ポーラ ニック フォーブラ」は「4才以上5才未満の部」で1位となり、全体の中でも高評価を受け1位に。審査員からは「迫力のある体格や乳房の張りの美しさなどが優れていた」と講評を受けた。同じ牧場が2年連続で受賞するのは県内で8年ぶり。市内では初の快挙となった。
同牧場は、牧場主の吉田雅章さん(37)と父・幸男さん(61)、母・恵子さん(60)で営んでいる。これまで60頭ほどを飼育していたが、今年8月に規模を縮小。現在は20頭ほどを育てているほか、北海道の牧場へ子牛を預けて妊娠後に牧場へ戻す「預託」で30頭ほどを生育している。一頭一頭に対して時間をかけて手入れができるようになったことで、以前よりも一頭あたりの乳量が増えたという。
チーム茅ヶ崎で得た快挙
11月6日、吉田雅章さんと市畜産会の柿澤博会長が市役所を表敬訪問した。服部信明市長は「身近に農業を営む人がいることを知ってもらえる機会。茅ヶ崎にとって名誉なこと。今後も活躍してもらえたら」と労い、柿澤会長は「吉田さんの技術と、サポートする畜産会のメンバーの力があって良い成績が残せた。会員数は減っているが、協力を密にしていきたい」と語った。吉田さんは「当初、市に出品しようと思っていた牛の体調が悪くなり別の牛を出品したので、今年はまさか受賞できるとは思っていなかった。『チーム茅ヶ崎』で取れた賞だと思う。来年の大会も良い成績を目指していきたい」と話した。
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