平成30年の新春を迎え、慎んで新年のお慶びを申しあげます。旧年中は当会議所の事業にご理解頂き、ご支援ご協力賜り厚く御礼申し上げます。
一昨年の会頭就任以来「わかりやすく開かれた商工会議所」の実現を念頭に、内部組織の充実から優先的に取り組んでいるところですが、市民、事業者の皆さまとの距離がより近くなるよう努めて参ります。
商工会議所には4つの特徴(「地域性」=地域を基盤としている、「総合性」=会員はあらゆる業種・業態の商工業者から構成される、「公共性」=公益法人としての組織や活動などの面で強い公共性を持っている。「国際性」=世界各国に商工会議所が組織されている)があります。一人ひとりがしっかりと自覚を持ち、商工会議所の特徴を活かしながら、「企業と地域の応援団」として、中小企業支援に取り組んでおります。
例えば、当会議所の重要な業務のひとつである相談業務では年間850事業者数、のべ3200回を数えています。茅ヶ崎市と連携して実施した創業支援セミナーでは、新たに創業を目指す方々の後押し。「小規模支援法」の改正により、小規模企業に対する経営支援を一層強化するため、「経営発達支援計画」を策定して国の認定を受け、伴走型の支援も実施しています。
会員になってない方々、どなたでもお気軽に窓口までお越しください。
また、昨年の新年度4月には3つの委員会を新たに設置いたしました。部会を縦軸とするならば、各部会を横断する横軸に、新委員会の位置付けがあります。既存の「ハワイ州との経済交流委員会」と併せて4委員会の構成となっています。
新設の委員会の「茅ヶ崎魅力向上(まちづくり)委員会」は、先進事例の調査や情報収集を行いながら、本市を更に魅力あるまちにするために、道の駅の検討や雄三通りでの安心安全なにぎわい作りに取り組み、「広報委員会」は会議所の情報を広く発信していくこと。「イベントに関する検討委員会」では大岡越前祭、湘南祭などのイベントについて本来の目的や商工会議所としての関わり方を再確認しながら、その目的達成のためにより良い実行委員会の実現にむけて議論を重ねています。
既設の「ハワイ州との経済交流委員会」では、昨年中にハワイ商工会議所、ホノルル日本人商工会議所の会長、会頭、役員の方々をそれぞれ迎え、交流と情報交換を行いました。また10月には、市内事業者のハワイ進出支援としてホノルルのアラモアナショッピングセンター内シロキヤで「茅ヶ崎フェア」を開催し、12の事業者の商品がホノルルで販売され、現地の方に物産と共に「茅ヶ崎のまちの魅力」をPRすることができました。
そして、圏央道が開通して以来、県外からの来街者が増えており、その変化を地域経済に繋げるための重要な鍵として、道の駅や、元県営西浜駐車場、茅ヶ崎市仮設庁舎跡地、茅ヶ崎ゴルフ場、萩園地区等の開発など、まちのブランディングにも大きく影響するような数々のプロジェクトが今後見込まれています。昨年の明るい話題としては湘南ベルマーレがJ2優勝、J1復帰が決まり、本拠地湘南スタジアムの検討もなされています。これらをしっかりとキャッチアップし、商工業の発展、市民の福祉向上へとつなげることは当商工会議所の重要な役割だと認識しています。
世界を取り巻く情勢は保護主義の台頭や北朝鮮問題などの国家間や民族の対立が各所で起こり、自然環境の大きな変化もあり、先の不安感を大きく募らせています。一方、国内では少子高齢化、超高齢社会、2025年問題など耳にすることが多くなってきています。
私たちの経営環境は人手不足、事業承継が大きな課題となっています。先が読みづらく、変化のスピードが速い時代では、様々な課題に的確に対応するためにも経営者の考え方がより重要となります。
企業の目的については時代によってさまざまに議論されてきました。事実、利益が最優先されコンプライアンスが置き去りにされてしまった苦い過去もありました。企業は社員のためにある、株主のためにある等々考え方はいくつもあります。しかし、これからの時代に一番大切なことは、社会に市民に地域に必要とされることではないでしょうか。経営者一人ひとりが「企業は何のために、誰のためにあるのか、どのような役割を担っているのか」を考え、その中で具体的にどう行動するべきかが問われています。
本年は、市民、事業者の皆さまの視点に立ち、ご要望にお答え出来るよう、本市の更なる発展のために、事業活動に取り組んでまいります。
結びになりますが、皆さまの、この一年のご健康とご多幸をご祈念申し上げ、本年も変わらぬご支援ご協力をお願いして、新年のご挨拶とさせて頂きます。
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