茅ケ崎警察署(山口達夫署長)は、管内にある敷島製パン株式会社パスコ湘南工場(寒川町一之宮)と、災害発生時の食料品など物資調達に関する協定を結んだ。同署で2月9日、締結式が行われた。
茅ケ崎署では、大規模災害発生に備え、救助活動などにあたる署員らのために食料を備蓄している。しかし、現在の備えは3日分にしか相当せず、活動が長期に及んだ場合などに不足する恐れがあった。不足した際は県警察本部の食料調達協定に頼るほかなく、同署では食料などを調達する独自ルートを模索していた。
パスコ工場ではパンや菓子類を製造しており、関東圏を中心に出荷。食パンだけでも製造量は1日10万個に上る。出荷を待つストック約5万食を大規模災害時の備蓄にも充てており、寒川町や神奈川県とも同様の災害時協定を結んでいる。警察署側から昨秋に打診され、今回の締結に至った。
現在パスコ工場で働く約600人のうち、7〜8割が地元の人々。締結式に出席した金沢正己工場長は「地域の方のお力添えがあって私たちの仕事も成り立つ。できる限りの協力をしたい」と言い、山口署長は「これまでも重機の提供など各所と協定を結んできたが食品の協定は初。地域の方の安心・安全のため、今後も各所と協力を続けていきたい」と話した。
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