今宿松尾大神(松尾神社)の神輿が新調してから40年目を迎え、初の大幅な修復を行った。5月19日(土)には氏子や地域住民ら約100人が修復された神輿を伴って、本社である京都の松尾大社を奉納参拝する。京都への参拝は、30年目の渡御以来10年ぶりとなる。
大山咋神(おおやまくいのかみ)を祭神とする松尾大社には1300余の分霊社があり、今宿松尾大神もそのひとつ。新調30年目となる2008年には地域住民らの思いが結実し、松尾大神のルーツである松尾大社で初めて神輿渡御(みこしとぎょ)を行った。その際、「また10年後も京都へ参拝を」という話が持ち上がった。
以来、松尾大社の神幸祭に今宿松尾大神神輿保存會の会員が担ぎ手として参加したり、浜降祭に松尾大社の青年会を招くなど交流を続け、40年を迎える今年は神輿の傷んだ箇所を修復し、再び京都へ参拝することになった。神輿は約3カ月かけて屋根部分の修復が行われ、漆の塗り替えや金箔押し替え、鳳凰などの装飾が新調された。3月末からは地元の担ぎ手が集まり、5回にわたり練習を重ねてきた。神輿の修復も手掛けた保存會の中里康則会長(46)は「10年前は幼くて神輿を担ぐことができなかった子どもたちと、今一緒に担ぐことができる。人をつなぐ神輿に感謝したい」と話した。
神輿は19日の早朝にトラックで京都へ向かい、松尾大社を参拝して神輿のお祓いを受ける。翌20日(日)には茅ヶ崎へ戻り、町内で神輿渡御を行い、午後8時頃に宮入予定だ。松尾大神の出口定幸筆頭総代(69)は「みんなの協力に感謝。50年、60年と続く記念祭にしていきたい」と話した。今宿松尾大神の神輿は、7月に開催される浜降祭でも見ることができる。
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