県立茅ケ崎里山公園で8月17日、竹の除伐作業が初めて行われた。
今回伐採したモウソウチクは直径約20cm、高さは25mを超えるものもある大型種。同園は里山景観保全活動として、竹林エリアを設け、春の筍掘りや竹炭作りなどの自然体験にも活かしている。しかし竹は繁殖力が高く、放っておくと周囲の雑木林なども竹林と化してしまうこともある。近年、エリア外での竹の繁殖が極度に進行。特に山の斜面の侵食が目立ち、老竹が倒れる危険性もあったことから、大規模な伐採作業を行うことになった。
「里山は地域の財産」
当日は、同園職員と園のボランティア団体・茅ヶ崎里山公園倶楽部のほか、同園で実習している日本ガーデンデザイン専門学校(藤沢市)の学生約30人も協力。園内の谷の家と柳谷池近くの2カ所で約2時間にわたり伐採を行った。
作業の指導にあたった鴨下文秀校長(47)は「切る方向や倒れる方向を見定め、頭を使いながら切り進めるのがコツ」と説明。専用の鋸をリズミカルに動かし、次々と大竹を切り倒した学生の岡田夏実さん(20)は「上手く倒れるとスッキリする。作業は楽しい」と笑顔を見せた。
伐採した竹は、機械で粉砕し竹チップとして里山にまかれるなど再利用された。同園は「里山は人の手が入ることで保たれる環境。多くの方に関心をもって頂けると嬉しい」と呼びかけた。
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