茅ヶ崎市美術館で「原安三郎コレクション 小原古邨(おはらこそん)展―花と鳥のエデン―」が9月9日からスタートした。前期・後期作品完全入れ替えで、総展示数は約252点。画家・小原古邨の大規模展示は国内初となる。
小原古邨は、明治から昭和にかけて活躍した絵師。季節の情感を含む美しい花鳥画は、特に海外で人気を博し、画家・クリムトも愛したことで知られる。一方、輸出用で出回ったことで、国内での知名度は高くなく、近年になってようやく注目を集めている。
作品を保有していた原安三郎氏は、現在美術館が位置する高砂緑地に別荘「松籟荘」を構えた実業家。美術品コレクターとしても知られ、没後は原氏が発展に寄与した日本化薬株式会社の系列会社である中外産業株式会社がコレクションを管理している。
今回の展示は、美術館が20周年を迎えたことを記念し実現、展示される古邨の作品は世界初公開となる。学芸員の月本寿彦さんは「この美しさは、これを見ずして古邨は語れないほど」と話す。
会期は前期10月8日(月)まで、後期は11日(木)から11月4日(日)まで。各日午前10時から午後6時まで。観覧料は一般700円、大学生500円、高校生以下と市内在住の65歳以上は無料。(問)【電話】0467・88・1177へ。
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