元女子フットサル日本代表キャプテンで、現役引退後はブラインドサッカー日本女子代表コーチなどを務める藤田安澄さん(39・茅ヶ崎在住)が、「JFAこころのプロジェクト」(公益財団法人日本サッカー協会主催)の“夢先生”として9月25日(火)、26日(水)に岐阜県大垣市の小学校の教壇に立つ。
同プロジェクトは、いじめや不登校、自殺など子どもたちに関する社会問題が顕在化してきた2007年にスタート。アスリートなどが夢先生として全国の小中学校の教壇に立ち、「夢を持つことの素晴らしさ」「失敗や挫折に負けない心の強さ」などを伝え、子どもたちの心身の健全な成長に寄与することが目的。
これまでに1000人以上の夢先生が、全国(海外19地域含む)約3800校・36万8000人以上の子どもたちにメッセージを送ってきた。
夢を持つのは、何歳からでも遅くない
藤田さんとサッカーの出合いは小学4年。ありあまるエネルギーを解放しようと、少年サッカーチームの「鶴が台スパイダース」に入団した。鶴が台中学、北陵高校時代はバスケに熱中。進学先の筑波大学でもバスケを継続したが、なかなかレギュラーを勝ち取れず、挫折してしまった。それでもスポーツと関わっていたいと、サッカー部へ入部。卒業までボールを追いかけた。
高校教諭としてスタートした社会人1年目。観戦に行った全日本フットサル選手権で、ついにフットサルと出合う。狭いコートの中を10人の選手が縦横無尽かつスピーディーに駆け回る姿に心が熱くなったという。すぐに仲間たちに連絡し、チームを立ち上げた。
才能はすぐに開花し、全日本女子で何度も優勝を飾った。国際大会で最優秀選手賞(MVP)を受賞したことも。ブラジルやスペインでもプレーしていたが、目標は“日本代表”に選出されること。そして、その夢は“キャプテン”という最高のかたちで叶えられた。
キャプテンを3度務め、33歳で現役を引退。その後は、スポーツクラブを立ち上げ、後進の育成に情熱を注いでいる。
藤田さんは「夢を持つのは何歳からでも遅くない。私の体験談が子どもたちの“気づき”のきっかけになればうれしい」と話した。
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