茅ヶ崎市下寺尾に所在する「下寺尾西方(しもてらおにしかた)遺跡」が11月16日、国の文化審議会により文部科学大臣に対し、新たな史跡指定への答申が出された。これにより同遺跡は、2019年3月頃に国指定史跡となる。市内の国指定史跡は「旧相模川橋脚」「下寺尾官衙(かんが)遺跡群」に続く3件目。
同遺跡は、弥生時代中期後半(約2000年前)に営まれたと考えられる環濠集落跡。環濠の規模は、今回の指定範囲を含めて全体で8万4000平方メートルに及び、南関東で最大級となる。石器だけでなく鉄器も出土されており、使われた道具が石器から鉄器に移行する様子を考える上で重要とされる。既に国の史跡に指定されている古代の役所跡「下寺尾官衙遺跡群」と重なり合って存在する「重層遺跡」の側面も持つ。市社会教育課によると、同じ遺跡が「下寺尾官衙遺跡群」「下寺尾西方遺跡」として別々の時代で国の史跡指定を受けるのは、全国的にも珍しいという。
同時に「下寺尾官衙遺跡群」の指定範囲を拡大する答申も出された。今年2月の追加指定後に地権者の同意が得られた土地に対するもの。4810・50平方メートルが追加指定され、指定面積は5万9261・01平方メートルとなる。
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