一般社団法人ホワイトベースの代表 石子 貴久さん 浜竹在住 41歳
次へ伝える”体感主義”
○…カンボジアを中心とした東南アジアで教育支援、不要文具の寄付などを行うホワイトベースの代表。日本の18歳から29歳までの若者がボランティアとして参加する「スタディツアー」は、2011年の催行から今回で30回目を数える。「実際に体感することが何よりの糧になる。若い世代につなげていきたい」
○…映画『イージーライダー』に憧れ、ヤマハ250ccにまたがった。高2の阪神淡路大震災発生時、愛車で茅ヶ崎から神戸に駆け付けた。できることは少なかったが、被災地で目にしたすべてが”体感主義”の原点だ。大学時代に日本テレビ系『進ぬ!電波少年』に出演し、カンボジアへ。9カ月間、道路舗装に携わりながらゴミ山で暮らす子どもたちの生活を目の当たりにした。その後もチベット、ニューヨーク、アフガニスタンと世界を周りながら「自分にできること」を考え続けた。
○…辿り着いたのは「文化を残すこと」。32歳でホワイトベースを立ち上げ、農村の小学校で紙芝居を作る出前授業や、昔話の発掘を企画。バックパッカースタイルで費用を抑え、「若者たちに世界を知ってほしい」と期待を寄せる。今年市内外から集めた鉛筆は、今月末にカンボジアの子どもたちの手へ渡る。「現地に行けなくても、寄付した鉛筆を通して子どもたちの生活に想像を広げてほしい」
○…活動で諸国を巡る傍ら、自身が楽しむことも忘れない。自家製の薬用酒を作りながら「現地の人から学ぶ漢方がマイブーム。親にも健康になってもらえるしね」。現在は知り合った大学生と現地で販売する商品開発や、子どもたちが参加できるツアーを企画中。「ガンダムに登場する宇宙船・ホワイトベースの如く、フットワークを軽く、どんどん新しいことに挑戦したい」と目を輝かせた。
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